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呼吸のように、速記のように、“女性/女の子”を描き続ける松村早希子。20年分のキャンバス、鉛筆画、メディア原稿、ZINEからの初自選集。
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全84ページフルカラーの作品集です。すべすべした手触りに、裏表紙は猫の肉球ピンク色。版元の蛍光資料さんご尽力のお陰で、宝物のような一冊になりました。
B5判 / ハードカバー / 84P 全カラー
刊行:蛍光資料
※書店取扱に先駆けBASEにて先行オンライン販売
★おまけペーパー(追記文)付き
★サインあり
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(まえがきより)
美大生時代はバイト先の古道具屋の一室、卒業後に借りた小さな小さなアトリエ、そこを引き払って移り住んだ先の屋根裏部屋の奥のほう、愛のひきだしにしまいこんでいたお菓子は、みえなくてもずっと心の中に在りました。
この約20年自分が描いてきた絵を振り返って、気づいたことがあります。
目醒めと同時に忘れていく夢、波が引く時の足元の砂、花の蕾がひらく瞬間のパチンという音、紅茶に浮かぶレモンにかけた砂糖の味。
そんなすぐに消えてしまう儚い物々、捉えたいと思った瞬間からもう失っている影を、じたばたぐるぐる追いかけ続けて、未だその切れっ端すらも掴めていないのです。
奈良さん、宇野さん、エリザベス・ペイトン、リタ・アッカーマンに憧れ焦がれても、そんなドデカい「本物」には、ぜんぜん成れませんでした。
軽くてふわふわして少し体に悪いお菓子が貼り重ねられた、重厚さも批評性も歴史性も持たない、ただひたすら甘いだけのうわべ。
「一冊の本」という目に見える物理的な厚みを得た時、甘さ以外の味が立ち現れるのでしょうか。
2021年 秋の終わりに
松村早希子
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